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JSTの取り組み

大分大学理工学部の実験体験会を開催しました


母と娘のこころを揺さぶる現場体験 - 躍動するリケジョとの「一生わすれない」能動学習
実験体験会 / ダム建設現場訪問バスツアーを開催しました。

 

12月9日(土)、平成29年度JST女子中高生の理系進路選択支援プログラム採択事業として、大分県内の女子生徒と保護者を対象に、理工学部の機械工学と電気工学、化学の「ものづくり実験」を体験してもらうための実験体験会と、ダム建設現場を訪問するバスツアーを同時開催しました。

 

そのうちの実験体験会には、県内の高等学校から計20名の女子生徒と10名の保護者の方々が参加しました。

 

はじめに、大下副室長による当日のオリエンテーションがあり、
その後は各コースに分かれて、ロボット制御や電子ピアノ作り、
ミニトートバッグのインジゴ染めを親子で体験しました。

 

 

ロボット制御コースでは、教育版レゴ「マインドストーム EV3」を使って、
ロボット制御のプログラミングを体験してもらいました。

 

 

ロボットの動きをどの順序で行わせるのか、
指令の内容を入力していくプログラミング、
実は初心者の方でも簡単に楽しめるんです。

 

また、前回好評だった3Dプリンタ実演とVR(バーチャルリアリティ)体験に加え、
今回はドローン操作の実演も行い、親子で楽しく先端技術に触れていただく
大変良い機会となりました。

 

 

 

本学にある3Dプリンタの機器と試作品を、みなさんにご紹介☆
3Dプリンタで、こんな複雑な形状のものも作ることができます。

 

 

こちらは、VR(バーチャルリアリティ)体験の様子です。
本格的なバーチャルの世界を、存分に楽しんでもらいました☆

 

 

そしてこちらは、今話題のドローン操作に挑戦してもらっている様子です。

 

 

電子ピアノ試作コースでは、電子ピアノ作りに加え、
楽譜もパソコンでプログラミングしてもらい、
ものづくりの楽しさや繊細さを体感してもらいました。

 

 

みなさん黙々と製作中…

 

 

細かい作業の連続です……

 

 

電子ピアノが出来上がったら、楽譜をプログラミングします。

 

 

電子ピアノ作りで一番のドキドキするのは、音が鳴るかどうかの確認の瞬間です。
工程が多く、小さな部品を扱うものづくりは、
完成時に得られる達成感や喜びもひとしおです☆

 

 

化学反応コースでは、ミニトートバッグのインジゴ染めを体験してもらいました。
インジゴは、ジーンズの青色でおなじみの染料です。
今回は、そのインジゴを合成するところから行ってもらい、
合成したインジゴを使ってトートバッグの建染めに挑戦してもらいました。

 

 

インジゴの合成で一番の山場…化学反応であの青色が現れる瞬間です。

 

 

自分で合成したインジゴの量を計測中の様子。
実験器具は、どれも本格的です。

 

 

 

インジゴで染料を作ると、色はこんな感じに…!
こうした色の変化が楽しめるのも、化学実験ならではですね☆

 

 

作った染料で建染めに挑戦!

 

染まり方は様々。

 

みなさん色の変化を楽しみながら、
世界にひとつだけのトートバッグを仕上げていました。

 

 

 

各実験終了後、大下副室長による男女共同参画概論の講義が行われました。

 

実際に女性目線で開発されたヒット商品をいくつか紹介しながら、
①日常の不満・不便を感じ取れるのは女性であること、
②お財布を握っている消費者の半数は女性であること、
これらの観点から、女性目線での『ものづくり』は経済活性化の原動力となっていることを伝え、
女性研究者や技術者が求められている現状を報告しました。

 

 

 

引き続き行われた質疑応答コーナーでは、高校生や保護者のみなさんからの質問に、
実験中TAさんとして活躍していただいた女子大学院生のみなさんに答えてもらいました。

 

高校・大学で一番勉強しておくべき科目は?
…英語!論文を書くときや特許申請等で必要だから。

 

どれくらい学校(大学)へ行くのですか?
…1、2年次は毎日、3年次は実験がある時のみ、4年次は卒業研究が終わればフリー(どのゼミに所属するかによる)

 

大学生活含め、高校生の頃と変わったところはどんなところですか?
…テスト範囲の広さ。バイトをして家計を助けたり小遣いを稼いでいるため、次の日早起きするのが大変。

 

その他いろいろな質問が飛び交い、大変充実した質疑応答コーナーとなりました。

 

終わりに、本学の松浦副学長より、
本日ご参加くださったみなさまに感謝の気持ちとエールを贈り、閉会しました。

 

 

参加された生徒のみなさんからは、
理工学部の仕組みや楽しさがわかった。」、
電子ピアノ作りが楽しくて、ものづくりなど色々な仕事にも目を向けてみようと思った。」、
こういう学問もしてみてもいいなと、幅広く進路について考えることができた。」、

 

また、保護者のみなさんからは、
専門職として活躍できると感じ、また『誰かの役に立つ』と思えた。」、
理系の職業は、『楽しい』や『やってみたい』が実現できるのが良いと思う。
『生活の便利さ』に直結する学問であり、女性ならではのものづくりができると思う。」、
などの声がきかれました。