平成29年9月16日(土)、平成29年度JST女子中高生の理系進路選択支援プログラム採択事業として、佐賀大学男女共同参画推進室と連携して、長崎県立壱岐高等学校と壱岐市内の中学校の女子生徒と保護者を対象に、訪問講義型座談会を開催しました。
今回は台風の影響で壱岐島に渡れるのか、直前まで開催が危ぶまれる状況でしたが、女子生徒24名と保護者の方々、計26名が参加してくださいました。
はじめに、本学理工学部の堤先生から男女共同参画入門の講義があり、
これまで必要とされていた分野以外からもリケジョが求められている現状の話がありました。
本学工学研究科の現役女子大学院生からは、理系を選んだ理由や学校生活、
研究内容を紹介しながら、理系の魅力を伝えました。
佐賀大学医学部臓器再生医工学講座のAna Verissimo先生からは、
STEM(Science, Technology, Engineering, Maths)関連科目について紹介があり、
理系の魅力をグローバルな視点から発信しました。
本学理工学部の鈴木先生から具体的なリケジョの就職の変遷についての話もあり、
これまでのイメージから先入観を持ってしまいがちなリケジョの就職の話に、
参加者の皆さん非常に熱心に耳を傾けていました。
座談会では、理系の選択科目についての質問が上がり、
教員から医療系に進むのか工学系に進むのかで大きく変わってくること、
授業の難易度で選択するより職業選択を意識して進路を選択することも大切と伝えていました。
参加した生徒のみなさんからは、
「女性からの視点で見ることでまた違った技術が生まれるということがわかった」、
「進路選択が本当にこれで良かったのか?と思うことがあったけど、今回の取り組みに参加して前向きに考えられるようになった」
などの声が、
また、参加した保護者からは、
「女性が(まだ十分に)活躍していない分野を知ることができ、良かった」、
「男子学生にも聴いてほしい内容だと思った」
などの声がきかれました。